ナゴヤからの手紙
 
2014年12月
 
「ベルくまちゃん、本買いに」
 
 
相変わらずの物欲大魔王の私でございます。
最近は本はなるべく図書館。
漫画はGEO。という事で、買わずに済まそうと思っておりますが、なかなか
そうはならない状態に陥る事があります。
西尾維新の物語シリーズは、あと一巻(続・終物語)で完結だそうですが、
実はまだ続くのでは?と思わせられる含みもあり、予断を許せません。
主人公阿良々木暦をとりまく、女性たち、
彼女の戦場ヶ原ひたぎ、大好きな羽川翼、エロ奴隷を自称する神原駿河、
お兄ちゃんと慕う千石撫子。この辺は人間だから、いずれ死ぬ。
暦は半吸血鬼だから、あと500年は生きる。
となると、暦と添い遂げるのは吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・
ハートアンダーブレード(忍野忍)か、神様になった元幽霊の八九寺真宵と
言う事になるが、この辺の収拾を100年単位でどう付ける気か(笑)。
西尾維新って結構若いらしいので、まだ書き続けて欲しいものです。
 
あと定期的に新刊が出ると買うのは、
「よつばと」だけど、これは元々超遅筆で、休載も多いので、まだ13巻がでる
気配がない。
ちころが、もう一シリーズ購読が決まってしまいそうです。
今期のアニメで、一番よかったのは、
「四月は君の嘘」という少女漫画原作の作品で、ステージママの最低な指導で
完全無比なピアノ演奏マシンとして、コンクールを総なめにしてきた主人公が
母の死をきっかけにピアノを弾けなくなり、天衣無縫な天才バイオリン少女
(ただし、どうも大変な持病を持っているやうだ)と出会う事で、本当の
自分のピアノを取り戻す(今はまだ苦闘中)という話のようですが、
音楽漫画と言えば、第一に
「のだめカンタービレ」
これもほぼ完結までそろえました。後日談とかはまだ買ってません。
のだめの自由さが千秋を成長させる。というのに、今回の漫画は似ていますが
それよりなんと言っても、
「ピアノの森」の主人公、一ノ瀬カイと友人の雨宮修平の関係を思い起こさせ
ました。
 
ピアノの森は、何度となく漫画喫茶で読んだ作品ですが、アニメ映画化され、
出来は悪くなかったのですが(上戸彩がカイはないだろ?とは思ったけど)、
あまりピンとこず、そのままなんとなく忘れてました。
カイは森に捨てられた壊れたピアノを弾いて育った事から、誰とも違った
ピアノが弾ける。というか音が出せる天才です。
その演奏を、映像作品で再現する時点で、がっかりしてしまうのです。
のだめの実写化(特に映画版)は、奔放で自由な表現で人気のある、中国の
若手ピアニスト、ラン・ランが、自分の演奏よりさらに奔放に弾いてくれた
ので、のだめらしさが出た気がします。
でもカイのピアノは音から他の人とは違うので、現実のピアニストが再現
できないのです。
 
ピアノは、元の名前をピアノフォルテ。つまり強弱を自在に出せる事から、
他の鍵盤楽器と一線を画しました。
ピアノは平均律、つまりオクターブを均等に割った音階を持っているために、
和音を弾いたとき、どうしてもわずかに不響になる音が出ます。バイオリン族
がオーケストラの主役になったのは、和音がきれいに響くよう、各奏者が微妙
に音をずらす事ができるためで、ピアノは同じ響きしかできない代わりに、
和音によって各指の強さを変える事によって、美しい演奏をする楽器です。
おそらくカイは、その辺りのバランスが抜群に優れているのでしょう。
「今、風が吹いた?」
「ここは?森の中」
聴衆をそんな気にさせるピアノが、現実にあるとは思えないので、この作品は
アニメ化するより、原作の方が遥かにいいのです。
 
12巻あたりから、17歳になったカイがついにショパンコンクールに初挑戦する
話がずっとつづいていましたが、最新刊の25巻で、ついに終了しました。
ネタバレはいけませんが、この作品を知る人なら誰でもこの結末が、
「カイは果たして優勝するでしょうか?」ではなく、
「カイがどうやって大人の思惑渦巻くコンテスト審査を圧倒して優勝するか」
に主眼がある作品かは判っていると思います。
まあ、そうなった訳ですが(笑)。わかっていても、この結末は凄い!
文字と絵だけで綴られるカイの演奏シーンには鳥肌がたちます。
今回カイのコンクール演奏シーンだけを、GEOで借りて読み直したのですが、
やっぱり全巻揃えたくなりました。
幸い、豊橋まで足を伸ばして(B1グランプリのついでだったけど(笑))全巻
そろえた”よつばと”とは違い、ピアノの森はどこのBookOffにもあります。
まず一つの店で(最新刊を除けば)全巻揃うでしょう。そして多分最新刊は
まんだらけで買えるでしょう。
 
でもさすがに物欲大魔王の誘惑に負けて、一冊350円という中古価格の本を
25冊買うのはためらわれます。
一月には豊郷での澪様のお誕生会に行く旅費も貯めねばならんのに。
そこで、今回アテクシは、自分に枷を与える事にしました。
「100円コーナーのしか買わない」
これだと、何軒回らないと行けないか、ちょっと大変です。
行けるところは、自転車で行く。
これも決めました。
趣味と健康維持ですね。
 
とりあえず、近場の平針と、焼山店で11冊ゲット。
明日は、川原通→栄→別院→熱田→新瑞橋と回ってみます。
ええ、自転車で。
 
 
行きの天白川に白鷺の群れが降りていました。
昔からこの辺は野鳥が多く、平針駅には、ヒッチコックの
「鳥」ばりの大量の椋鳥が飛来するので有名(なにが目的なんだか)です。
小学生の頃、近くの針名神社鎮守の森の野鳥を観察する、
「野鳥クラブ」というのが出来、我ら洟垂れ坊主どもが、参加して巣箱を
懸けたり、観察日誌をつけたりしていたのですが、NHKの
「こどもニュース」で取り上げられることになり、ワクテカしてました。
そしたら、取材陣が撮影したのが、にっこりと巣箱を渡す児童会副会長(女)
はしごに上ってドヤ顔で受け取る児童会長(男)。
むろん2人とも野鳥クラブ員ではありません。
マスコミのやらせの実態(洟垂れ坊主どもでは絵にならんとですか)と
腐敗した教育界の実態を小学生にして悟った俺たちは、パトロールを辞め、
野鳥クラブは休止に追い込まれたのでした(かどうかは覚えていない(笑))。
 
さて、吉牛で残り少ない300円並盛を食べ、坂を登るパワーを充填した後、
川原通店へ。
 
 
ここで2巻ゲット。幸先いいぞ。
次に今池から広小路通を西へ。
丸栄スカイルの8階に大きいBookOffがある事は知っていましたが、一度も
行った事はありませんでした。
ここは本だけでなく、衣料品とかのユーズドも扱っている様で、結構客が
入っていましたが、中古本のフロアは平凡。ピアノの森はありません。
続いて、いつもと異なり大須はスルーして東別院へ
 
 
ここにもありません。
金山を抜け、熱田神宮へ。
このルートのポタリングは、結構おもしろいな。季節が良くなったら、また
やりたいです。
一点豪華主義でひつまぶしとか昼食でさ(奢)。
 
 
ここで4巻ゲット(喜)
ここから堀田に抜け(地下道で線路をくぐる)、新瑞橋に向かう途中に
三洋堂があり、古本も扱っていると看板にあるので、よってみました。
 
 
結局ありませんでした。
新瑞橋店にもなかったのですが、結局平針店で、ショパンコンクール
2次審査でカイが弾く回を360円で買ってしましました。
初心を曲げた訳ですが、やはりカイの演奏シーンは別腹。という感じなので
贅沢してしまいました。
現在18巻ゲット。
あと7巻はすべて後半の巻ですので、ぼちぼち探します。
でもファイナル審査の巻(停電してからね)だけは、言い値で買いそう。
という訳で、久々に目的のある休日で、充実していました。