ナゴヤからの手紙
 
2019年10月
「名古屋でもこんな催しが…」

iPhone7Plus
SNSというものはありがたいもので、尊敬する作家さんをフォローして
おくと、活動予定などを知ることができるのですが、以前から最も尊敬する。まあオタクの世界でいう
「神サークル」である、
「らぐほ」のえりか先生。以前はお手伝いされる方も多く、大サークル
だったようですが、その後えりか先生が
「らぐほのえりか」として商業漫画家としてデビューされ、一時サークルと
してのらぐほは休眠状態になり、えりか先生と、相方の赤帽先生のみの
ユニットになりました。
最近は商業作品も生み出しながら、原点に戻って同人誌の頒布会にも
参加されています。
同人誌頒布会と言えば、私は豊郷の
「桜高新入生歓迎会」というけいおん!限定の同人誌頒布会に毎年参加して
いますが、この会に参加するようになったのも、最初に参加した
「秋山澪誕生会」のプレゼントで、らぐほサークルがコミケで販売した
紙袋が当たってからなので、本当に私にとって神なのです。
で、そのらぐほさんが、名古屋に来られる!
お会いできるのは二度目で、昨年漫画単行本発売記念のサイン会で
大須に行って、サインしていただいて感激したのは、つい一年前の様に
思い出されます(笑)。

今回は、有名なコミケの様な同人誌頒布会で、全国各地で開催される
「コミティア」という頒布会の名古屋会場です。
らぐほさんは東京都在住なのですが、こういう催しにも、昨年から精力的に
参加しており、全国各地に来てくださいます。
一旦商業作家になると、出版社やメディアのある首都圏から動かない事が
多いのですが、らぐほさんはかつてコミケや豊郷の新歓に出て同人誌を
頒布していた原点に戻ろうという方向で、地方で精力的にサークル参加や
サイン会をしてくださいます。本当にありがたいです。

名古屋在住の友人と
「10時会場なら8時に行けばいいのかなあ?」などとコミケの猛者たちから
したら、滅茶苦茶甘い考えで集合しました。
会場は熱田区白鳥の国際会議場。通称センチュリーホールです。
コンサートで有名な会場ですが、ここの大多目的スペースの様なところで
開催されます。
入場は無料ですが、入場するには、事前または会場でパンフレットを
購入する必要があり、それは700円で買えます。
この辺は同人誌頒布会の定番のやり方ですね。 

らぐほさんは今回3冊の新歓・既刊を持ち込まれ、一冊500円というのが
これも定番ですので、合わせて2200円ほどの出費です。
最近とある理由(詳しくは12月公開のささやか写真館にて)で、
超ボンビーノですが、東京の頒布会に行くことを考えれば、
はるかにお得です。
幾つになっても趣味に生きねば、脳が腐ります。
多少の貧乏生活をしても(今月のヤドカリ参照)、なんも辛くありません。

予想に反して、8時に行ったら、あまり人がいませんでした。
お話をお聞きすると、このイベントは慢性的にスタッフ不足のため、会場の設営(主に机と椅子の配置)をお手伝いしてくださる方を募集しているそうで、そのために集まっているそうです。
今回は初めてなので、そちらは失礼して、一般入場客の列を探しましたが、まだできていない。9時前から列を作るらしい。

そうしてる間に人が集まってきました。
名古屋の友人はSNSで知り合った富山の方で昨夜から行動していた
知り合いの方を待っていました。ホテルから道に迷ったとかで、
30分ほど遅れてこられました。お互いらぐほさんのファン同士、
すぐ打ち解け、少し休憩スペースのテーブルで歓談。
その方はいい経験だから、設営のお手伝いをするとのことで、別行動。

私と友人はパンフレット売り場が会場したので、列に並びました。
そのうちに出店者の皆さんもサークル専用口に並び始め、友人が
「あ!らぐほさんがいる!」と。
20mほど離れていましたが、持ち前の私の図々しさで、
「らぐほさーーーん!」と大声で呼びかけたら、我々に気づいてくださり
(二人とも去年初めてお会いしたのですが)、手を振ってくださいました。
前に立っていた人が、
「しまったぁ、顔知ってたのにぃ!」と滅茶苦茶悔しそうだった。
ファンだったのね(勝った(笑))。

パンフを買い終わった頃に、建物外に、にわかに列ができ始めて、
ちょっと出遅れましたが、走って並びました。
4列目のブロックに入れました。
しばらく並んで、いよいよ入場開始。
パンフを持っているのを確認し、入場です。
ずらりと並んだテーブルの列。
おお!頒布会だ!頒布会だ!

列に並んで、お二人にお会いしました。
なんと車で名古屋に来られたそう。
東京駅まで出て新幹線でくるのにかなり時間がかかるとかで、同人誌も
あるし、車の方が楽だとか。しかも頒布会のスタッフは2名までなので、
えりか先生と、赤帽先生のお二人で来られたとか。
本当に原点の同人誌サークルを楽しんでおられました。

先着数名限定の、スケブ(スケッチブック。いろんな作家さんにサインや絵を
貰う用)や色紙に書いていただけるとのことで、私も色紙を持って
行きました。なんとか限定に間に合い、同人誌を買わせていただき、
ちょっと差し入れ(お金ないので、最近”八十亀ちゃんかんさつ日記”で全国に
有名になった名古屋人のソウルフード、パスコの小倉ネオマーガリンサンドと
松永のしるこサンド。に拙作2冊を忍ばせて…)を渡した後、会場を見て
回ったのですが、一作品に限定しない頒布会って、本当にバリエーション
豊かで、ドキドキする様な素晴らしいイラスト集や、可愛い小物。
これは目の毒。いくらお金あっても足らない。作品のサンプルを一挙に
集めたコーナーを、まるで遮眼帯をつけた競走馬の様に見ないふりして
通り過ぎる。

コミケだと、ニコニコしながら”帰りの交通費”と書かれた封筒の封を切って
お金を出して買い物するオタクがいっぱいいるそうですが(笑)、
今度はもう少しお金のある時に来よう。
待機列がないのを確認して、一旦朝待っていた休憩所のテーブルに座り。

お菓子だけ売っている売店で、一番お腹にたまりそうなもので昼食。
そろそろ、書いていただけたかと、再入場しようとしたら、
なんと午後から来た人の待機列が(汗)。20分ほど並んで入場し、

無事色紙をいただけました。
感激の余り、
「ありがとうございます!この色紙は、私が死んだら、お棺に入れてもらい
ます!」と元気よくお礼をして、引かれました(笑)。
作家の先生からすると、確かに微妙だな(反省)。

書いていただいたのは先生の作品
「ちかのこ」の内野チカという女の子。この作品は千条ノコという高校生が、
独り暮らしに憧れて、アパートを借りて住んだところ、床下にチカが住んで
いた。というところから始まります。
「もう!地底人のいる物件は嫌だといったのに!」と最初は怒るノコですが、
いつか二人は親友に。
その後その他の住人たちも増え、ノコを中心にライトな百合の世界が繰り広げ
られるのですが、私は初期の二人のエピソードが好きで、特に上に人が住むの
を夢見ながら、独りで暮らしてきた地底人のチカが好きです。
なんかこの作品の原点というか、コミケの壁サークル(買う人の列を効率良く
並ばせるために壁際に配置される人気サークル)として多くのファンを集めた
同人サークルらぐほが、一旦商業漫画家デビューのために休止し、
また原点を求めて頒布会に戻ってきた。
たった二人で名古屋まで車でやってきてくださった、えりか先生と赤帽先生
が、初期のノコとチカに思えて、なんか心が温かくなりました
(別に赤帽先生に薔薇的な愛を感じているわけではないです(汗))。

オススメの、チェリオ自販機限定の
「ジャングルマン(カフェイン強化系の炭酸飲料の中では100円と激安。
眠い夜勤のお友達)」を差し入れして帰りました。
お二人は、その後スガキヤでラーメンを食べて帰られるとか。
まだ念願の矢場トンの味噌カツは食べてないとかで、次回来られたら、
是非ご案内したいねと、友人と話して帰りました。

。日常コラムINDEXに戻る
../NichijouColumn/D7BE2CD9-278E-479F-9E31-92F79F8B2D11.htmlshapeimage_2_link_0