ナゴヤからの手紙
 
2016年11月
 
「愛馬は東へ」
 
 
11月という晩秋ながら、結構まとまった休みも取れたので、色々ご行楽を
企画しました。
実は先月からこの企画は伏線が始まっており、例の
「大須町人祭」の際に、何年も見ているパントマイムの
「シルヴプレ」が、11月に豊橋でライブをやるという告知をしたとことから
始まって居ます。

まだ11月の勤務シフト希望を出す前だったので、この日と翌日に休日の申請を
したのですが、なんと更に前の日を挟んで4連休を入れられてしまいました。
わたくし、沢山の勤務者のシフトを作る人の苦労はよくわかりませんが、
なんかよくわからない発想があるのか、
「そうか2連休か。じゃ4連休にしたら、もっと喜ぶかな?」とはまさか
思わないと思いますが、なんか希望休の近くに休みをほりこまれることが
よくあります。
私としては、その休みの代わりに、他の日に仕事が入り、連勤が増えるので、
あんまり嬉しくない。
一日は、別の日と交換で仕事を入れました。
ともかく、予定の日と、その翌日は抑えた。
 
         資料映像

ライブは19時からなので、間違いなく帰宅は深夜になる。
翌日仕事はきついですからね。
後は天気だけ。
今年は花火大会が台風で翻弄された思いがあり、心配しておりましたが、
なんとか晴れの模様。
当日はゆっくり出発。お昼を何処かで食べようと思いました。
実は愛知県の施設で、まだ行っていないところがあります。
「ラグーナ蒲郡」
海のレジャーを中心とした総合的な施設で、特に夏のプールと、ラグナリアと
いう遊園地が中心です。
ラグナリアは、最近長崎のハウステンボスと提携して再起をかけています。
再起というのは、やはり地方のテーマパークというのは、集客力の点で、
圧倒的に不利。
正直シー&ランドの一人勝ち状況なんですよね。
大阪のUSJでさえ、つい最近までかなり危ない状況で、テコ入れに莫大な
予算を使って
「ハリーポッター」を導入しようとした時、社長以下経営陣が猛反対。
「運営費の半額もつぎ込んで当たらなかったらどうする」というわけですね。
正直、小説が完結してから7年。映画版が完結してから3年。いわば
「もうオワコン(ブームの去ったコンテンツ)じゃね?」というのが、
大方の予想だったと思いますが、どっこいハリポタファンの執念深さは
半端じゃない。構想発表以来の食いつきは物凄いもの。
「行く?行くよね」とか、結構映画しか見ていないファンでさえ、
もう大騒ぎ。
原書読んじゃうほどの(米国版の方が平易で読みやすいとの事)マニアに
なると、速攻貯金始めちゃう勢いでしたね。コンサルや代理店になだめ
すかされて、経営陣がGOを出してみれば、あの大フィーバー(死語)。
社長が
「まさかこんなに動員できるとは。ハリポタなめてました。サーセン」と
謝罪する程の大ヒット。
わしかて何とか一度は行きたいですもの。
スネイプ先生の杖を買うんだい!
 
というようなヒットがなければ、USJでさえ苦しかった。ましてやバブル期に
あちこちで代理店に騙されて沢山出来たテーマパークなんぞは、ほとんど今は壊滅状態です。この辺は今期の京アニの作品
「甘城ブリリアントパーク」が上手に取り上げてますが(まあこれはその体の
ファンタジーなんですけどね)、ラーグーナも結構大変。という噂は
ありました。
そういうわけで、九州のテーマパークとして成功を収めているテンボスを
手本にしよう。ということだと思います。
ただハウステンボスが、旧長崎村を立て直したのは、修学旅行の誘致と、
中国人観光客誘致の成功にあります。
特に急速に所得を増やしている中国では、まあTDLに行くのは、結構遠い。
長崎なら日帰りは無理でも、1〜2泊で充分楽しめる。
日本で週末を過ごすのには最適な距離です。
そういうわけで、現在特に新婚旅行先として長崎は人気があるとのこと。
実は飛行機でくれば日本の都市など大差ないのですが、余分な旅費もかかり、
やはり心理的に余り遠いのは…。という心が働くのでせう。

60年代頃の日本で、ヨーロッパは夢、アメリカは西海岸ならなんとか。
ハワイならOK(ハワイならビキニも平気です。というJALの宣伝コピーが
あった)。という海外旅行階級格差がありましたが、
今中国もそんな感じなのでしょう。
セントレア着→ラグーナのホテル泊、大須の電気街で買い物。という
愛知ツアーは、中国の旅行代理店のハネムーンツアーとして、これからは
開拓有望なのかもしれませんね。
私だったら、リトルワールド、千と千尋の家。も組んじゃいますけどね。
新幹線で、東京か京都のオプションを入れてもいいかも。
というわけで、来夏辺りお金を貯めて行くことを目標に、まずは下見に
行こうかと。
実はラグーナは全て有料かと思っておりましたが、実は遊園地のラグナリア
以外の施設は、別に入るのにお金が要らないということを、長い間知りません
でした。大きなショッピングモールがあり、ジャズドリーム長島的な
アウトレットと、知多のお魚広場的な物が融合しているらしい。
この融合と言うのも凄いですけどね。
有名ブランドのバッグと、干物を一緒に買うという(笑)。
 

行ってみると、まあエリア的には別れておりましたが、行ったり来たりは
自由で、お客は魚介とアウトレットを交互に見ていたりします。
まあ、トヨタお膝元の三河ですから、若い社員は売る程居る。
ということは若い嫁も売るほど(売っちゃいかんぞ、嫁!(汗))要るわけで、
アウトレット目当てで来て、帰りのご飯の魚を買って行っても不思議はない
わけ。
回転寿司があったので、何皿かつまもうかと思ったのですが、なんだか高級。
一皿300円が基本みたいで、怖くてやめました。パック寿司や、海鮮丼なども
ありましたが、ちょっと高価。
結局海鮮市場なのに、なぜかたい焼きを(笑)。
あと、300円と格安だったので、パックに入った日間賀島の名物、
「たこめし」をいただく。
フードコートになっていて、ここで食べると言ったら、お味噌汁を出して
くれた。得した気分(笑)。
まあ、そんなにタコ入ってなかったけどね。

ここの市場の特徴は、試食の難しさ。店頭に試食用の小さく切った商品が
置いてあるが、なんか食べると、一気に説明が始まり、気が弱い人は買わずに
居られないふいんき(あれ変換出来ないぞ?って有名過ぎるネタ(笑))。
勇気をだして、干物の試食したら、店のおっちゃんが小さいな声で
「カッテモラウタメニ、ダシトルンジャ」とかブツブツ言ってる。
「店主!商売の道を教えてやる!」と雄山(どなり)たかったけど、
正直全く買う気がないので(ダッテタカインデスモノ)早々に退散しました。
本当の天日干しの干物が高い(本当に天日か?店主)のはわかるけど、
3匹ぐらいで千円というのはいかがなものか?
お魚市場系は、都会では考えられない程安いのが売りだと思いますが、
観光市場だと、なんか名古屋で買うより高い気がします。
タチヤと比べるのは無理がありますけど(大阪ならスーパー玉出やね)、
デパ地下ぐらい高い気がする。
 
さて今回もう一つ課題がありまして、
「蒲郡インター、完全マスター」です。
23号線を、なにげに走って、知立バイパス、岡崎バイパス、蒲郡バイパスと
名前の変わるこの道を走って蒲郡に抜ける。この出口をはっきり認識して、
帰りに迷わない様にしたい。
そこで、出口&入り口から蒲郡市街に抜ける道筋を、ヘンゼルとグレーテルの
パンの目印よろしく、しっかりと要所要所をメモしておこうと言うわけです。

その結果はっきりしたのは、私は蒲郡バイパスのインターの位置を完全に
誤解していたこと。情報が古かったわけです。
私が思っていたのは、蒲郡市の西端。ところが今回降り立ったのは、
蒲郡市の北端でした。
つまり道路が随分伸びていたのです。
春に三ヶ根山で友人と泊まった折、行きにいいパン屋を見つけたといったら、
友人も地図で確認して、
「なんでこんな北の方を走ってたの?」と不思議がっていましたが、
友人も認識が古かったようです。
帰りに確認したら、豊橋側にも豊橋バイパスができはじめており、
この道が蒲郡まで行くのも時間の問題。つまり高速を使わず、一般国道の
バイパスだけで、名古屋の我が家から豊橋まで、約一時間で行けるように
なるのも時間の問題なわけです。
もうルートは制覇しました。来夏ラグーナに行くことに、全く問題ありません。資金以外は(涙)。
 
豊橋に早めに着いて、夕食を済ませてから、シルヴプレを堪能しようと
思いました。
予め豊橋在住の同僚(豊橋から毎日通っている!)に
「豊橋で美味しいものって?」と聞いたら、
「特にない!」と即答。
まあ、以前言った時に食べたカレーうどんも、ちょっとこり過ぎだったなあ。
下にご飯、パーティションがとろろ、上にうどん。
で、カレーつゆをかけるという、豊橋カレーうどん。
どうなんだろ。B1の豊川大会にも出てこなかったしなあ。豊橋市民もあまり
美味いと思わないのでは?
 
豊橋駅で壺屋のおいなりでも食べようかと思いましたが、去年よりさらに
駅前の駐輪が厳しい。
これはどこの都市もそうなってきましたねえ。
なまじ四輪じゃないだけに、駐め難いのです。
ライブ会場の位置を確認後、カブ(タンクが3Lしかないので、ロング
ツーリングでは、途中給油が必須)の給油のため、ガソリンスタンドを
探していたら、モスバーガーがあったので、こちらで夕食。
ここで、図書館でようやく予約が取れた
「ハイスクールD×D18巻」を読む。相変わらずオバカで好き。

そして会場に戻る。
今回の客層は結構面白い。
大須や静岡など、各地のイベントで嵌ってしまった追っかけ的ファンと
(わしじゃ(笑))、今回のイベントで初めてシルヴプレを知った豊橋市民の
混成。
今回は映画祭という期間的なイベントで、そこになんか無理矢理にこういうライブが入っている。間違いなく主催者の趣味でしょう。
ありがとう(笑)。
当人達も最後の挨拶で、
「映画祭ということで映画ネタを意識しましたがどこまで結果がでましたか」と謙遜していましたが、いつもの大道芸とは違った舞台で、影絵なども使い、
大変面白かったです。特に子どもたちが大笑い。

でも隣のおばさんが、こういうところには必ずいる
「解説おばさん」で、
「ほら走ったよ」とか、いちいち彼らのアクションにト書きを入れるのが
うっとうしかったです。
映画だと流石に
「しーーーっつ!」とかやれるのですが、大道芸などはもともと騒がしい所で
やるのですから、そんなに静粛にさせなくてもいいわけですから、
まあ仕方がないかも。後ろに外国人の旦那と日本人の奥さんの夫婦が
いましたが、結構旦那も喜んでいました。シルヴプレはヨーロッパ遠征なども
するので、彼らの芸は言葉の壁はほとんどないのですね、
パントマイムだけに。
 
開演が10分程遅れ、
「主催者ともめている?」
「喧嘩?(彼らが夫婦なのか、恋人なのか、全くの仕事仲間なのかは、
公表されていない)」
と心配しましたが、始まってからは迫真の舞台で、安心しました。
彼らにしても1時間半という長丁場は、余りないらしかったので、
ネタ合わせに時間がかかったのかな?
ただ彼らも結構もう若くはない。
ブログを見ると、結構怪我とか腰痛とかあるみたいなので、無理はしないで
欲しいです。

本当に至福の時を過ごし、最後に出口で挨拶するお二人。相変わらずマメな
方々だ。
片割れの堀江のぞみさんに(当然こっちに並ぶ(笑))、
「また大須でお会いしましょう」といったら、ちょっときょとんとして
居られましたが、ハッとしたように
「はいっ」と答えてくださいました。
もう10年通い詰めてますが、まさか覚えては居てくださらないでしょうが、
(年間何千人と握手するのか)ファンとしては嬉しいです。
この辺はもうAKBの握手会に望むファン心理と同じ(笑)。
ブログにあった、豊橋から帰る私服のお二人の写真は、長年連れ添った
中年夫婦の様(失礼)。いい人生だと思います。
お金持ちにはなれないでしょうが。
 
さてもう21時近く。私も帰路につきます。
夜間走行は結構怖いもの。慎重に走ります。
特に知立までの片側一車線の道は、がんがん車に抜かれるので怖いです。
二車線になると、追越車線で抜かれるのでいいのですけどね。
道路照明も昔ほど明るくしていないので、結構怖いです。
超安全運転で、たどり着き、ヘトヘトでそのまま就寝。翌日は休みで
良かった。
一日休みでのロングツーリングのきつさを、その後私は知ることに
なりますが、それはまた別のお話(エンデ調(笑))。