ハッピーボッチ!
2024年9月
「素晴らしい作品に出会った&いつものやつ」


↑パンフレットを買ったのは本当に久しぶり

皆さんは映画館に映画を見に行く時はどんな時ですか?
私は心が疲れてしまった時に行くことが多いです。
もちろん大好きなテレビアニメの映画版が出れば
行きますけれども、単発のオリジナル映画をわざわざ
見に行く事はあまりありません。
前回見に行ってしかもリピートしたのはゴジラ−1.0
でしたが、今回夏の終わりに(といっても全然真夏の
暑さでしたが)、大変素晴らしい映画に出会えたのは
幸いでした。

映画といっても私の事ですから、いわゆる文芸作品
ではありません。
アニメ映画です。ただこの作品は、アニメファンのみ
ならず多くの人に鑑賞していただいても充分満足
いただける作品だと思っています。

私がアニメオタクになったのは15年ほど前、
テレビアニメの
「けいおん!」
にハマったのがきっかけです。
けいおんの制作会社は京都アニメーションですが、
この会社に大学を卒業してすぐに入社した若い女性が
いました。
その人の実力はすぐに認められ、このけいおん!
のシリーズ監督を任されることになったのです。

けいおん!は音楽アニメなのに、ろくに練習しないとか、
部活のアニメなのに大会を目指したりしないとか、
いろいろ当時から批判されましたが、
この作品の原作者かきふらい先生も
脚本の吉田玲子さんも
監督の山田尚子監督も
そういうスポ根めいた作品を作ろうと思っていた
わけではなかったのです。
普通の女子高生たちの日常を描く。
そのためにこの作品はあったのだと思います。
だからこそ、多くの人々がこの作品に共感し、
私のように、ある意味
この作品に命を救われた
とまで思う人も現れたのです。

何のハラハラする事件も起こらない。
どこにも悪人がいない。
登場人物同士が怒鳴りあったりもしない。
だけど、作品を見ていると心が温まる。
そういう作品だったのです。

この作品を作った山田尚子監督は、その後何本かの
テレビアニメシリーズと劇場映画アニメを発表した後、
現在では京都アニメーションを離れ、
独自の活動をしておられます。
近い所では、平家物語と言う歴史上の事件を描いた
文学作品を美しいアニメーション作品として完成させ
多くの人の感動を呼びました。

そしてこの夏。
山田監督は新しい
二人の少女と、一人の少年を主人公にした
アニメーション映画を世に問いました。

現在のアニメやドラマは過剰な演出やセリフで人々を
刺激し、ドラマチックなストーリーで観客を
引っ張っていこうとする作品ばかりです。
けいおん!から始まった山田尚子監督の目指している
ものは、それとは真逆で柔らかい優しい世界を描き、
その中で悩んで歩いていこうとする主人公たちを
、何の説明的セリフもなしに、
動作だけで淡々と描写していく。
そういう手法なのだと思います。

ぜひ生活に疲れた皆さんはこの作品を見て
心に栄養をとっていただきたいと思います。
まぁそんな偉そうなことを言わなくても、
見ていただければこの作品の持つ深くて
心が落ち着く世界が分かってもらえると思います。

この作品を手がけたプロデューサーは、新海誠監督の
「君の名は」
を大ヒットさせた方だそうです。
SNSでは
「プロデューサー、今回はさぞかし苦労しただろうなぁ」
「せめて最後にミスチルの曲を持ってきて、
多少話題作りをしようとあがいていたんだな」
などと笑い話になっていました。

大ヒットさせようとか、けいおん!の様に社会現象を
起こそうとか、山田監督はあまりそういうことは
考えない人だと思います。
ただ見る人がわかってくれればいいな。
と思って作っているのだなと言うことがよくわかります。

大げさな例えをすれば、
大スペクタクルの黒澤明監督作品に対して、
普通の人々の日常を淡々と描く小津安二郎監督の作品が
特に海外で高い評価を得ている。
と言うのにちょっと通じる気がします。

主人公のトツ子は確かにちょっと変わった子ですが、
エキセントリックな行動を取ったりはせず
蛍光灯も破壊しません(笑)。
ですが彼女の気持ちがどんどんジンジンわかってきます。

もしこのコラムを読んで興味を持たれた人がいたら、
ベルーシに騙されたと思って見に行ってみてください。
損はさせません。

「きみの色」

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「いつものやつ」
2024秋アニメ
新作
・アオのハコ
→スポーツ青春もの+同居ラブコメ
・アクロトリップ
→魔法少女もの
・甘神さんちの縁結び
→神社の巫女三姉妹と同居する話
・村井の恋
→今期最高のギャグラブコメと評判が高いが、
 残念ながらディズニー独占配信(涙)
・株式会社マジルミエ
→魔法少女が職業になってる世界の会社の話。
・結婚するって、本当ですか
→本当らしい。
・さようなら竜生、こんにちは人生
→前世がドラゴンだった。
・大正偽りブラヰダル~身代わり花嫁と軍服の猛愛
→大正ものはわりとハズレがない。
・ダンダダン
→今期もっとも話題になっている作品。
 かなりひねった怪異ものらしい。
・チ。―地球の運動について―
→某youtuberが激賞しているので、前情報なしで
 見るつもり。
・妻、小学生になる。
→結構泣かせる話らしい。
 亡き妻の生まれ変わりの小学生。
・トリリオンゲーム
→起業して大富豪に成り上がる物語。

二期など(説明省略します。期待度を☆で)
・オーイ!とんぼ 第2期☆☆
・ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇☆☆
・夏目友人帳 漆☆☆☆
・七つの大罪 黙示録の四騎士 第2期☆
・百姓貴族 2nd Season☆☆☆
・Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀4☆
・転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期☆☆
・らんま1/2☆☆☆
・Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season☆☆☆
 
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